ちょっとだけ 地球にやさしい暗室生活(フィルム現像液編)

暗室からでる廃液は地球を汚染している。
そう思ったことはありませんか?

そのとおりです。

自家調合ではなく市販品をつかって
環境負荷物質をちょっとだけでも無くす。 
そんなことが出来たらよいと思いませんか?



とりあえず現状把握として
現像液の何が悪いのかご存知でしょうか。
とりあえずよく言われる3つを上げてみますと

1)ハイドロキノン (ヒドロキノン)
標準現像液に良く使われる物質です。
一時発ガン性の疑いがあると報告されたこともありますが(動物実験では発がん性あり) 少なくとも現在DNAにダメージを与えることが確認されています。
また条例による規制が多くなされています。

2)メトール
現像液の主薬として使われます。
メトールアレルギーというものが一時報告されたことがあります。

3)ホウ砂
D-76を初めとした多くの現像液に使われています。
幼い子供が、5~10g摂取すると、嘔吐 下痢。ショックや死に至ることもあるともいわれています。
基本的に哺乳類には経口かあるいは傷口に広範囲に塗るなどのことが無い限り大きな影響は無いとも言われていますが、植物への影響はあるようです。


これを見ていただくと ハイドロキノンの毒性が際立っている事がお分かりになるでしょうか?
それにもかかわらず現在でもハイドロキノンを含む現像液は多く販売されています。
ではハイドロキノンを使わないでフィルムの現像は出来ないのか? 否
ハイドロキノンを使わずとも市販品でフィルムの現像は可能です。

1つは メトール単薬の現像液を使う。
メトール単薬? という方もおられるかも知れませんが何のことは無い微粒子現像液のことです。
フジではミクロファイン
コダックではマイクロドール
イルフォードではパーセプトール(ごめんなさいこれは間違ってるかも)
自家調合でD‐23といわれている配合がこれに当たります。
これらの現像液はメトールを現像主薬として使いハイドロキノンをつかっていない配合でフィルムは感度はあまり出ずやや軟調に傾きます。

2つめ ハイドロキノンの代替材を使った現像液を使う。
ハイドロキノンを代替材アスコルビン酸(平たく言えばビタミンC)に変えた現像液が売られていますのでそれを使用する方法
フジ フジドールE(来年発売中止)
コダック XTOL
(むー来年から標準現像液はエクストールだけになってしまう。)
この2つの現像液はD-76現像液中のハイドロキノンの代わりとしてアスコルビン酸が作用するので標準現像液としての使用が可能です。

上記記載されている現像液に変えるだけでハイドロキノンの流出を抑え環境に少しだけやさしい暗室生活を送ることが出来るのです。(といってもあくまで薬品なので環境には何かしら有害だと考えてください)
もしも今 特に何も考えず惰性でハイドロキノン含有の現像液を使っているのだとしたらこういうことを少しだけ考えて次の現像液を選んでみては如何でしょうか?



そして定着液編 印画紙現像液編に続きます。
なお今回の記述に際して tokyo-photo.net様に多くを参考とさせて頂きました。
この場を借りて謝辞を申し上げます。
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by mono-photo | 2006-10-25 23:51 | モノクロ

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